インタビュー:NetCommonsカスタマイズ事例 国立がん研究センター東病院様

国立がん研究センター東病院様の社内ポータルの開発を担当させていただきました。
以下は担当の青柳様にインタビューさせて頂いたものです。

システム概念図

インタビュー

 

医療関係でもオープンソースを使われることがあるのですね。

医療の研究開発でオープンソースを使うことの意義は非常に大きいです。
こういった分野の情報共有が進み、医療の発展に繋がって欲しいという思いでこのプロジェクトを担当しています。
すばやくスタートして、運用しながら改善していけるのがオープンソースのいいところです。

 

ネットコモンズをどうやって知ったんですか?

私が2009年に薬剤部にいたとき、ウェブサイトの管理がすごくアナログでした。

薬品の情報をエクセルで管理していて、それをワードに貼り付けて、ウェブページとして保存していたんです。
その後、アクセスで管理して少し便利になりましたが、もっと便利できないかと思って、誰でも使えるウェブツールを探したんです。

商用CMSは予算的に難しかったので、オープンソースで探しました。

シェアを調べたら、WP、Joomla、XOOPSが有名だと分かりました。
でも、WPはブログツールだったので、カスタマイズが増えそうで選択肢から外しました。
鹿児島の知り合いがXOOPSでサイトを構築してたので、XOOPSをインストールしてテストしてみました。

当時XOOPSは日本ではユーザーが多かったんですが、私は信頼性がちょっと心配でした。
海外のソフトなので、問題なく動くかも心配で、国産CMSを探しました。

それで確か、「XOOPS 国産」で検索したら、Netcommonsがでてきたんです。

バージョン2が出たときだったので、勉強しながら自分でインストールして薬剤師の情報共有サイトを使ってみました。勉強しながらだったので、2ヶ月ぐらいかかりましたが、今でも安定して稼動しています。

 

なぜオープンソースワークショップに仕事を依頼したんですか?

がん研究センターの情報共有でもNetCommonsを使いたいと思ったんですが、カスタマイズが必要になったので、業者を探しました。

ネットコモンズのカンファレンスに行って、名刺交換した人に電話したり、コモンズネットのパートナーページから業者を探しました。

過去に、システム開発を依頼して、ひどい業者も経験してたので、いろんなベンダーさんと会って話を聞きました。

その中の1つがオープンソースワークショップだったんです。

永原さんと話して、すぐにこの人はすごい!大丈夫だ!
って思いました。

開発スキルだけでなく、コミュニケーションも円滑でした。
フィーリングもあいましたし、モチベーションの高い人だなという印象を受けました。

パッケージを売ってる会社はカスタマイズできない会社が多いです。
オープンソースはどうなのかと思ってたのですが、何を聞いても的確な答えが返ってきて安心しました。

それで、オープンソースワークショップに依頼したんです。

 

オープンソースを使うことに不安はなかったですか?

正直不安はありました。

だから、できるだけカスタマイズしないようにお願いしました。
オープンソースはバージョンアップしていきますので、その時に問題が起きないようにね。
バージョンアップしても大丈夫なような作りも当たり前でケアしてくれてるのが永原さんのいいところですね。

 

システム導入で何が便利になったんですか?

ランニングコストが圧縮できましたね。
オープンソースの場合はいろんな機能のベースがあるので、カスタマイズするときの費用がパッケージより安いですね。
あと、オープンソース・ワークショップは柔軟な対応をしてくれるのもすごく助かっています。

 

どのようなカスタマイズを依頼したんですか?

NetCommons の持つ、汎用データベース機能の機能追加です。
細かなエラーチェックができるようにすること。
また、それを運用する自分たちで設定できるようにすることです。

 

ネットコモンズのどういうところが便利だったんですか?

承認機能とデータベースモジュールは本当に便利でした。
データベースモジュールは他のCMSにはないと思いますが、
必要な項目をGUIで作っていけるのは本当に便利です。
こんなことできないのかな、とオープンソースワークショップに問い合わせたら、
操作の仕方を覚えたらできることが多いのも助かってます。
あと、管理画面のユーザーインターフェイスが親切ですね。
利用者のITリテラシーはさまざまなので、使いやすいというのも非常に助かっています。

 

導入後、システムは安定していますか?

公開後、約2年が経ちますが、
おかしくなったことは一度もないです。
連絡するのは、バージョンアップをする時ぐらいですね。
たまに、使い方が分からないときは、問い合わせさせていただいてます。

 

国立がん研究センター東病院

 

国立がん研究センター東病院は、組織内に臨床開発センターを擁し、先端の研究内容をいち早く臨床に応用する事に重点を置いた病院です。
http://www.ncc.go.jp/jp/ncce/

 

担当者紹介

 

青柳 吉博 薬剤師、医療情報技師
国立がん研究センター東病院と薬剤師の情報共有ポータルでネットコモンズを利用。