佐野日本大学学園様 ポータルサイト
教育現場へのタブレット端末導入が進んでいますが、その中でもユニークな成功例と評判の、佐野日本大学学園様のNetCommons部分を受け持たせていただいています。
安藤昇先生(現ICT教育推進室室長)よりご相談いただき、佐野市へご訪問しました。
ご訪問して最初に驚いたのは、校内インフラの充実度とNetCommonsをすでに積極的に活用されていることでした。
デジタル端末を持ったまま校内を移動しても電波が途切れないよう、200機以上のWiFiを5GHで安定運用できるインフラが計画されており、現在では教員と生徒をあわせて1,500台以上のタブレット端末が日々の授業で使われています。
学園WEBサイトとグループサイトがNetCommonsで構築済で、かつNetCommonsの機能と各種モジュールを十分に活用されており、
- 教育へのICT導入に際しては学校サイトを活性化させるということ
- 活性させる最大のポイントは「シェア」の精神である
- その「シェア」に最適だったのでNetCommonsを採用した
との明確なポリシーをお持ちでした。
学校の行事やイベントや授業の様子を中心に、中学高校ともに、一日に10近い更新がされています。
これは、全教員に管理者権限をあたえ、各人が自覚を持って自由に更新できるようにしているためです。
さらに佐野日本大学学園に特徴的なのは動画の有効利用です。動画ライブラリーを置き、全教員にGoogleアカウントを与え、自由にYoutubeに動画をアップすることができるようになっています。
公開WEBページ以上に、NetCommonsが有効利用されているのは教職員用グループウェアです。
すべての連絡にメールを使用し、変更届け等もすべてNetCommonsの登録系モジュール上で行い、ペーパーレス化が進められています。新任の先生など初めてグループウェアを使う人のために説明動画を充実させ、ここでも動画が有用活用されています。
すでに2014年9月には全校生徒にタブレットを提供し、LMSを進めるとともに、すべての連絡事項がNetCommons内で行われています。シェアされたファイル等は半年で70万を超えているそうです。
このようにNetCommonsが持つ機能をフル活用している中で、「こんな機能があればもっと便利」と思われた機能を追加する、という作業を中心にお手伝いさせていただくことになり、様々なモジュールに機能追加または新規作成をしています。
機能追加/開発したモジュール
空メール自動返信・ユーザ登録機能
特定のメールアドレスに空メールを送ると、ユーザ登録用画面のURL が返信されてきて、ユーザ登録がスムーズに進む機能。
カレンダーモジュールのCSVエクスポート・インポート
CSV形式でのデータ取込み(インポート)および出力(エクスポート)に対応。
回覧板の新着情報に対する利便性向上
新着表示で回覧板を選択した場合、自分に回ってきた回覧以外も表示されてしまうデフォルトの機能を、自分に回ってきた回覧以外は表示しないようにカスタマイズ。
MP3 再生
お知らせモジュールや日誌、掲示板で使用されているWYSIWYG機能にて、mp3ファイルをアップロードすると、HTML5のaudioタグを用いた形に自動的に編集する機能を追加。
出張・年休モジュール
カレンダー形式で表示できる出張・年休モジュールで、登録されたデータはログインしているユーザに公開されます。教職員の出張・年休情報の共有や生徒の休み情報の共有に有効利用されている。
今日の一言
日付とコメントがセットになったCSVを登録しておくことで、対象の日付のコメントを表示することができるモジュール。
時間割
クラス時間割と教員時間割をCSVでアップロードし、表示させるモジュール。
<表示画面>
<CSV>
メニューテンプレート
メニューにブロック型のテンプレートを追加。
ルーム管理のユーザ一覧でモデレータ・主担も一括選択可能に
ルーム管理のユーザ一覧で主担、モデレータも全選択できるようカスタマイズ。
携帯メールの重複を許可する
父兄の連絡先を登録する際などに、入力タイプを携帯メールで作成し、そこにメールアドレスを登録する。その際、兄弟などが同じ学校に在籍していると、父兄のメールアドレスが重複して登録できない、というデフォルトの機能を、入力タイプが携帯メールの場合は重複チェックを回避する機能を追加。
登録フォームへ選択肢のCSV追加
登録フォームの項目編集では、選択式及びリストボックス形式で、複数の選択肢を登録できるが、選択肢は1つずつ手入力する必要、というデフォルトの機能に、選択肢を記載したテキストファイルをアップロードすることで、選択肢の設定が可能なようにカスタマイズ。
登録フォーム添付ファイル一括ダウンロード
デフォルトでは、登録フォームの添付ファイルは、編集画面より一つずつダウンロードする方法しか用意されていない。これを、一括して圧縮・ダウンロードできるよう機能を追加。